介護の可能性は無限大: 37歳 現場の介護職 不死鳥の如し

これまでのブログ内容、追加を含めた
まとめの1冊になります。
発売日(2022.12/22)までの
出来事になります。

福祉・介護の専門的な用語は
出来る限り使用せず、分かり易く記しております。

福祉・介護の現場に
興味を持つきっかけに。 
現在、勤めておられる方は
やりがい・モチベーション維持に。

福祉・介護についての基本的な知識・技術といった教科書ではなく、
現場ベース、現場の介護あるあるについての振り返りや考え方。

支援を行う過程で、自分自身が身体的・精神的に負荷が生じない為の、
気持ちの切り替え方等になります。

 

介護の可能性は無限大: 37歳 現場の介護職 不死鳥の如し

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介護の可能性は無限大: 37歳 現場の介護職 不死鳥の如し

発売日:2022年12月22日(木)



※ブログ内容の再確認、編集の為 
 過去の記事(2022.12/22まで)はロックしております。
 ご容赦くださいませ。

※ブログの先頭に固定表示しております。


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テーマ : 介護
ジャンル : 福祉・ボランティア

「食」について

簡単なメモ程度になります。

施設の食事について、考えてみる。

■基本「朝・昼・夕」の食事提供。
・管理栄養士のもと、バランスのとれた献立。

・入居者の方により、好き・嫌い・禁止食あり。
 普通食、支援員で細かくする形態。
 ミル・ミキサー食、疾病に配慮した食形態。

・水分に関しては、トロミが必要な方もおられます。
 薄めの場合や、飲むよりも食べるに近いゼリー状等。
 水分補給用のゼリーもあります。

■ご自身で食される入居者の方
・ご自身のペースでゆっくり食される方。
 ご自身の食べられる量、加減される方。

・早食い、丸飲み、誤嚥する可能性の高い方。

・あまり食べられない、食の細い方。
 本人様の食べられる量、好き・嫌い等。
 その日、その時の気分や気持ちにもよります。
 食事の提供時間は定められており、ある一定の時間を
 過ぎることで破棄せざるを得ない状況になります。
 食間の時間帯で「何か食べたい」となった際は、
 本人様が購入されておられる嗜好品を提供します。
 個人購入が難しい方であれば、ユニット内で購入
 している嗜好品を提供します。

・ご自身で食される方でも、口からこぼれてしまう量が
 多い場合は、食べることが出来る、とは言い難い。
 支援員がお手伝いを行うことは必要ですが、
 ご自身で食べる力・能力を奪いかねない場合あり。
 見極めが重要になるかと思います。

■ご自身で食べることが難しい方
支援員が食事のお手伝いを行います。
・ご自身で食べる力があると思われるが、
 食べる意欲・気持ちが低下されている。
 お手伝いが必要な場合もあります。
 お手伝いをし過ぎることで、依存度が高くなり、
 ご自身で食べる力・能力を奪いかねない場合もあり。
 お手伝いを行わない場合は、本当に食べれない為、
 見極めが難しい所です。
 例えば、何日間が飲まず食わずの状態が続いた場合、
 極限状態であれば、ご自身で食べようとされるのか?
 様子を伺いたい思いはありますが、現実は難しいか…

・ある程度、意識が保たれている方。反応がある方。
 咀嚼・嚥下機能…口が開き、噛む、飲み込む等の
 一連の動作を見極めます。
 最期の瞬間まで、可能な限り経口摂取を行います。
 口腔内を湿らして、味わって頂くといった形です。
 それらは基本の形かと思います。

・「美味しい、酸っぱい、辛い、甘い、苦い、
 満腹・空腹」等のご自身の気持ちを言葉で伝えることが
 可能な方であれば、寄り添った支援につながり易い。
 コミュニケーション・関わりについても同様。
 言葉で伝えることが難しい方であっても、様子観察、
 表情の変化、甘い物が好物であれば甘い物は大きな口が開く、
 好き・嫌いも同様に口の開く間隔が異なる、等で
 気づける場合が多いです。
 職員側の思いかもしれませんし、正確な答えではなく、
 たまたまかもしれません、目安・参考程度になります。

・便秘日数により、食べることが難しい場合もあります。
「満腹、これ以上は食べれそうにない」と言葉で伝えることが
 難しい場合は、支援員側の見極めが重要になります。
 無理に食べる・食べ過ぎてしまった場合は、嘔気・嘔吐を
 引き起こしてしまう時もあります。無理は禁物です。
 ただ、食事のお手伝いを行っている際は、大きな口が開き、
 いつもと変わらない様子で食事されているように思えます。
 口元に食べ物やスプーン等が触れることで、反射的に口を
 開かれているだけの場合もありますし、食べたくて食べている
 わけではない、とも考えられます。
 食べれているとは…一概に判断することは難しい。

■食事のお手伝いをする際、誤嚥や窒息に気をつけます。
・ご自身で食べることが出来る方は、より注意が必要です。
 いつも特に変わりなく食されている、と思われがちです。
 ノーマークになりがちですが、様子観察は必要です。

・居室にお菓子や食べ物を持ち込まれている方は、より慎重に。
 ベッドに横なりながら食べられて、窒息される場合もあります。
 24時間365日、ずっと様子を見ているわけではありません。
 監視カメラを設置するわけにもいきません。
 入居者本人・家族様共に、どうなっても構わない、
 好きなように自由に生活して最期を迎えれば本望、等と
 承諾頂いた所で、実際に事故が起こってしまった場合は、
 どういった言葉、行動に出られるか、分かりません。 
 日頃の様子観察を行い、細やかな記録・入力が重要かと。
 入居者本人・家族様と信頼関係を築けるか、でしょうか。

■食べる楽しみとは…
・義歯がなく、歯茎・口腔内ですり潰して上手に食される方が
 おられますが、通常はミル・ミキサー食での食事提供が主。
 ある程度の食事量を確保する目的であれば、致し方ないのか。
 食べる楽しみ、好きな物を好きな量だけ食べる、等を考えれば
 最低限の食事量確保は必要ない、とも思いますが、許されません。
 特別養護老人ホームは、病院ではない、と言いながらも、
 現実はどうなのか、病院と変わらないのでは、とも思います。
 日々の食事量・水分量は細かくチェックしています。

・食べ過ぎる、飲み過ぎる場合は制限する場合もあります。
 疾病・身体への負担を考慮して致し方ない場合もあります。
 好きなだけ…というわけにはいかない様です。

・ミル・ミキサー食の方であっても、ご自身の好物であれば、
 上手に食べることができる場合もあります。
 巻き寿司、お寿司、ぼたもち、パン、等といった極めて食べにくいと
 思われるものであっても、しっかりと食べられます。
 状態低下・終末期であれば、通常の献立ではなく・場合によっては
 食事提供を中止して、本人様が食べれる物・好まれる物を
 提供する形になります。(日頃、嗜好品として購入する事はあります)
 
・体重増加により、カロリー制限する場合もあり。疾病も考慮。
 減量目的で活動量を増やす取り組み、簡単ではありません。
 好きなものを好きなだけ食べたいが、体重増加により、これまで
 行えていたことが難しくなる場合がある。理解は得られません。
 (浮腫み・体調不良、明らかな病変によるものは除きます)
 ご自身でからだを動かすことが難しい場合は、支援員による介助量が
 増加します。誰かのお世話になりたくないと思われる方であれば、
 嫌がられることもありますし。体重増加、介助を嫌がられるが支援は必要、
 介助量の増加による負担も大きくなります。
 
 仕事である以上は致し方ない事ではありますし、理解できます。
 今までご自身で行えていたことができなくなる悲しみ・悔しさ等の
 部分は、どこまで理解されているのか、受け入れることができるのか、
 本音の部分は分かりません。嫌がる行動が見られる場合は、
 悔しい・悲しい、受け入れることができない気持ちが強いのかもしれません。
 単に嫌なだけかもしれませんし、その部分は分かりません。

・食事摂取量の低下による体重減少、全身状態の低下がみられる場合
 高カロリー食、栄養補助食品の提供を行います。
 主に飲料、ゼリーやプリン等です。比較的、好まれる様に思います。
 普段の食事摂取量が少ない方であっても、栄養補助食品で補いながら
 全身状態の維持、向上を図ります。それらがきっかけとなり、
 食事摂取量が少しずつ増えていく場合もあります。

・禁止食。好き嫌いの場合は、嫌いな物があまりにも食べれずに
 食事摂取量が低下される・本人様や家族様から出さないで欲しいと
 希望された場合は、禁止食になることもあります。
 禁止食について、細かく設定されている方もおられます。
 食べることでアレルギー反応が出現する可能性がある・高い等で
 あれば、禁止食になります。

■経管栄養(胃ろう・鼻腔)の方
・経口摂取することが難しい場合、誤嚥・窒息のリスクが高い場合、
 常に誤嚥を繰り返す状態・摂食嚥下障害がみられる場合、等。

・一時的に経管栄養、注入食という形をとられて、
 摂食嚥下リハビリテーションに励み、再び経口摂取することが
 できる状態まで回復された方もおられます。
 リハビリ訓練を実施する上で「食べる楽しみ」が意欲となり、
 やりがい、生きる目的へ繋がったように思います。

■食行事、いつもと違う日常
・入所されている方で、普通食を召し上がられる方は減少傾向。
 ゼリー状に固めた形、ミル・ミキサー使用した水分・ペースト状の方が
 多いです。食行事であれば、見た目や味、普通食と異なる形態での
 提供となり、ご馳走・行事食という判別は難しいように思います。
 (お菓子作りについても同様になります)
 いつもと違う、日常での刺激、食べる楽しみを考えながらも、
 特別感を味わって頂くことは難しい、理解を得ることが難しい場合もあります。

・行事、いつもと違う日常の変化により、混乱・落ち着かれない場合も
 あります。基本である環境の変化について、になるかと思います。
 「行事をやらなければよかったのか」ではなく、そういった様子や変化が
 見れたことを評価として捉えて、そこまで深く考える必要はないかと思います。
 次回も同じような行事を行った場合に、どうなるのか、今回のように
 混乱されてしまうのか、予測することが可能ですし…何かしらの原因が
 考えられるのであれば、原因分析を行い、修正・改善する必要があります。
 または何も考えずに、そういった入居者であると理解することも1つ。
 お一人の入居者さま、だけではなく他入居者の方もおられますし、全体を
 見渡さなければ、ユニットとしての支援は成立しない。
 入居者一人一人への細やかな支援、とは言われますが、現実はそうはいきません。
 一部の方への支援増加であれば、公平性に欠けますし、バランスは重要。
 現実はそうはいかないと、当たり前として捉えることが大切です。
 当たり前として捉えることで、気持ちが少しは楽になるように思います。
 基本は大切、忘れてはいけませんが…理想に近づく過程であると。

・ポジティブな要素として、いつもと違う様子、表情の変化等が
 見られる場合もあります。良い・悪い・判断が難しい、様々です。
 何がプラス・マイナスかの判断も難しいです、自分自身の考え方、
 客観的な視点による考え方…最も大切なことは「入居者本人様の思い」で
 あることは間違いありませんが、それが分かれば苦労しないと思います。

■そもそも食べたくない方へ
・「もう何もいらん」「死にたい」と言葉が出る方は多いです。
 自身の身の回りのことがある程度行える方、認知機能が低下されている方、
 「はい・いいえ」「好き・嫌い」といった受け答えがはっきりされている方、
 様々です。言葉に語弊があるかもしれませんが、例えば何も食べない期間が
 続き、身体機能が低下されて、お亡くなりになられたとしても、それは
 本人様が望んだ最期のとき、なのかとも思います。
 食べたくないのに、無理に食事を食べさせられる、生き長らえさせられる、
 ことの方が辛いのではないのか、とも考えてしまいます。
 本当は食べたいが、体調が優れない為、食べることができない。
 といった本当の思いがあるとすれば、また考え方が変わってきますが。
 職員側や施設側の思いではなく、本人様の「本当の思いを汲み取る」ことの難しさ。


Firebird

テーマ : 考えさせられた事
ジャンル : 福祉・ボランティア

実習生との関わりより

簡単なメモ程度になります。

施設へ実習に来られる学生さま。

実習生さまの指導について
自分自身、本当に勉強になる良い機会になります。
初心に戻れること、発見、学びに繋がります。
福祉・介護を目指す思い、姿勢、信念…
大きな力になります。

綺麗ごとだけで語るのではなく、実際の介護現場、
ジレンマ、本音の部分などを出来る限り伝えれる様に
心掛けています。

もちろん、全てではありません。
実習生さまの様子を伺いながら、
例えば1~10まで、どこまで伝えるのか見極めます。
入居者について、通常業務、支援内容や介助方法など、
大まかなポイントは押さえますが、それ以上となると、
そこまで伝えるべきなのか・伝えるべきではないのか、
考えるようにしています。

実際に、福祉・介護の現場に就職してから、
驚くこともあるかもしれません。
基本は、あくまで基本であり、それより先の領域。
考えても考えても答えがでないこと、結局はその過程、
答えがあるが辿り着けない、答えを出すことに固執しない、
ある程度で切り替える力も必要になるかと思います。



「死にたい」と言われる方へ、どこまで本音で関われるか。
その場しのぎで誤魔化すのではなく、相手の立場になり、
本当の思いに寄り添うこと。尊厳死が認められている国も
あるようですが、日本はその領域には辿り着けないと思います。

「帰りたい」と言われる方も、同じように。
現在ではなく、過去の世界に帰りたいのであれば、
タイムマシーンが開発されない限りは不可能です。

朝昼夕の食事について、本当はどれだけ食べたいのか。
無理矢理食べさせられ、ただ、生き長らえているだけ…。
食べたい・食べたくない、が言葉に出せない方。
様子を伺うも分かり辛い方。好き・嫌いも同様です。
過去の生活歴から、朝昼は兼用での食事スタイルであれば、
そのスタイルで良いように思いますし、人それぞれです。

仕事である以上、プロとして働いている自覚、
与えられた業務として責任を持ち、一通り行いますが、
考えれば考える程に、何が正しいのか、正しくないのか、
分からなくなります。
流れ、手順、マニュアルの様なものは存在しますが、
あくまでも基本、マニュアルであって、その通りとはいきません。

入居者のことを考えて、対応方法、環境面、様々な取り組み等を
考えますが、本当に相手のことを考えての対応なのか、
そうではなく、職員側の自己満足になっていないか…。
答えがあるようでない、不確か、グレーゾーンは多いです。

そのとき、その場での対応が上手くできたとしても、
それは自分自身の思い・評価であって、必ずしもそれが
正しいとは言えなかったり、同じような対応を他支援員が
行うとどうなるのか、誰が行っても上手くできるのか…。

言葉1つ、とってみても
かしこまり過ぎる、上品・丁寧
適当、又は良い意味での冗談交じり
年相応の経験値での会話ができる、等と様々。
「言葉づかい」については考えさせられるものがあります。
丁寧な言葉遣いが必ずしも良いわけではなく、
一人一人に合わせたコミュニケーション・関わり方が重要。

丁寧な言葉を好まれる方、伝わる方。
そうではなく、単語程度、良い意味での適当加減を
好まれる、良しと思われる方。
かしこまる関わり方では窮屈と思われてしまい、
受け入れられず、ある程度の冗談交じりを好まれる方。
これらは信頼関係を築いた上でのステップとなり、
第一段階では、丁寧な言葉遣いからスタートですが…

基本、初心は忘れずに。
その後は、一つ一つの積み重ねが大切になります。

福祉の学校を卒業されて、福祉施設に就職されて、
実際の現場で働くことになったとき、何を思うのか。


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テーマ : 介護
ジャンル : 福祉・ボランティア

ユニット会議について

簡単なメモ程度になります。

ユニット会議、
基本的には月1回開催しています。

議題・内容は、入居者について、ユニット内の業務、
統一事項等の確認や見直し、新たな取り組み実施について、
やむを得ない身体拘束(同意の上)を行っているのであれば
経過記録・見直し、ユニット目標の反省・次月目標の設定、等。

ユニット会議までの期間内に、ユニット内で話す機会もあります。
その都度で何かしらの会話を行っております。
ユニット全員が確認する書式に記載し、情報共有に努めています。
その一連の流れが実施できていれば、わざわざユニット会議を
開催する必要があるのか、と考えてしまいますが…会議は別物。

入居者の状態・様子変化が見られた場合は、そのときの支援員で
考えなければなりませんし、臨機応変・柔軟な対応が基本です。
主任、リーダーへは事後報告の形になります。
その場しのぎの対応になるかと思いますが、まずは第一段階である
土台つくり、その後は他支援員・必要であれば他部署の力を借りて
修正・引き続き様子観察に努め、より良い支援に繋げていきます。



当日の会議が円滑に行えるように、それまでに、
各支援員は意見を記載する形をとっています。
私自身、基本的には何も記載しないようにしています。

私自身
その日暮らし、1日の業務遂行に重きを置いています。
基本の通常業務、臨機応変・柔軟な対応に努めています。
ユニット内、現場の状況を把握することが重要かと思います。
現状でどこまでの業務・支援が実施できているのだろうか…。
より高みへ、質の高いケアサービス提供を目指す場合に、

・現状でどこまで実施できるのか。

・今は実施しない方がよい。ある程度の期間、時期を見極める。

・新しい取り組み、挑戦するとしても、マンパワーが不足し
 今できていることも出来なくなるのでは(最低限の維持)

・まずは現状を維持することが重要ではないか。
 最低限の業務が実施できていない、ギリギリの状況であれば、
 職員に負荷が生じてしまうのではないか、
 (ストレス・疲弊や不満・モチベーション低下など)

・実施する前から、あらゆる状況を考えてしまう。
 考え込んでしまえば先へは進めませんし、踏み出す勇気。
 挑戦することは大切です。やってみなければ分かりません。

・支援、対応方法の答えは直ぐには見つかりません。
 答えがあるのかもしれませんが、そこに辿り着く過程で
 終わっていることが多い様に思います。
 答えに辿り着くまでに終末を迎えられる場合。
 取り組みを実施していたが継続出来ずに自然消滅してしまう。
 試行錯誤の繰り返し、上手くいかず、達成感を味わえず…
 負のスパイラルに迷い込んでしまう。

結局は、何も考えないスタンスになります。
「見ざる、聞かざる、言わざる」の領域に近いです。
周囲からの声が挙がれば「やってみよう」で言いわけで。
「やらない方がいいと思います」とは言いません。

現状……
私の口からは、何も思うことはありません。


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テーマ : 考えさせられた事
ジャンル : 福祉・ボランティア

看取り、お見送りの場面より

簡単なメモ程度になります。

特別養護老人ホームは、入居者様の生活を送る場所。
入所されてから、最期の日を迎えるまで。
これまで何人の方を看取り、お見送りしてきたのか。

入所されてから、最期の日まで。
1週間程の場合もあれば…
1週間以上で1ヵ月以内…
1ヵ月以上で3ヵ月以内…
3ヵ月以上で半年以内…
半年以上で1年以内…
1年以上で…
と、様々です。

最期の日は、誰にも分かりません。
体調を崩されて、最終的に医師が看取りと
診断されます。
入所された瞬間から…
その方の特養での生活が始まり(これまでの生活の延長)
その瞬間から「看取り」が始まっているという
考え方になります。

最期の日に……
職員側は「悔いのない支援が行えたか?」と問われると
「できました」と自信を持って言うことができない。
という事の方が多いような気がします。

現場で年数を重ねていても、常に考えてしまいます。
では、シンプルに日常生活において、
より良い支援を行えば良いだけではないのか。
そう簡単に上手くいくことではありません。

新人職員、まだ経験の浅い職員、
外部から受け入れる実習生、職場体験、
「最期の瞬間」初めて目にする光景は、
新しい発見、学びに繋がるとは思います。
経験を積み重ねた職員にとっての
考え方・感じ方とは異なるかと思います。

経験を積み重ねた職員は、
看取り期、これまでの過程での反省点や課題。
終末期、エンゼルケア等、対応の反省や課題。
次に繋げる、修正・改善する部分等が出てきます。
臨機応変・柔軟な対応、取り組み、他部署との情報共有、
業務としての課題は多く出てくるかと思います。

究極は、その方のために何ができたのだろうか。
その方の思いを汲み取った対応ができたのか。
(ご家族の思い、希望、も含まれますし)

できていない・ネガティブに考え過ぎてしまう事も
あるかと思いますが、良い意味で切り替えが重要。
全く何もできていない事はありませんし。
ポジティブな要素も考えられる、かと思います。

「悔いのない看取りができましたか?」と
問われると、上手くは答えられないかと思います。

職員側が「悔いがない」と思う・感じていても、
実際に入居者の言葉・思い・表情から察することが
難しい場合がほとんどですし…職員側の自己満足とも
思える部分もあるかと思います(どちらともいえない)
「本当の答え」があるとは思いますが、その部分に
辿り着いていない場合が主になるのかと。
その過程こそが答えである場合もありますし。

考え過ぎると「負のスパイラル」に陥る可能性が
ありますし、ある一定の部分からは考えることをやめます。
仕事のモチベーションを維持し、長く勤めるためです。


経験の浅い職員が「エンゼルケア・お見送り」を
初めて体験し、学びに繋がりました、といった言葉より。


Firebird

テーマ : 考えさせられた事
ジャンル : 福祉・ボランティア

管理人

Firebird

Author:Firebird
特別養護老人ホーム勤務 現場の介護福祉士
30代 男性

日々の思い、これまでの振り返り。福祉施設の現状、グレー~闇に近いと感じれる様な部分を綴っています。嘘や偽りのない真実のみを、ありのままに綴っています。

介護現場で長く働く為のモチベーション維持、理想の介護と現状とのギャップ、切り替え方、やりがいを見失わない等……福祉・介護の基本的な教科書ではなく、あくまでも現場ベースの考え方になります。

不愉快に思われたり、不快感を感じられたり、気持ちが悪いと思われる部分もあるかと思います。ご容赦願います。ご無理はなさらずに、ご退室されるようお願い致します。

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